【発達障害】ADHDの割合(有病率)は人口の10%以上!?男女、年齢(大人、子供)で違いはある?
ADHD等の発達障害は最近メディアに取り上げられることも増え、著名人等が発達障害であることを公表するといったことも多くなり、少し身近な障害になってきたように感じています。
でも実際人口に対してどれくらいの割合の人がADHDなのかは知らない人も多いのではないでしょうか。
ADHDってどれくらいいるんだろう、、
ADHD当事者としても気になったので、調べてみました。
今回はADHDの割合(有病率)についてです。
※本記事執筆にあたっては以下の書籍を参照しました。
✔本記事の内容
1.小児(子供)のADHDの割合、男女比
子供のADHDの割合は多くの研究で全体の、
5%~10%(子供)
と発表されています。
また米国精神医学会の診断基準DSM-5(ADHDの診断をする際の基準)では、子供の5%程度がADHDであると説明されています。
ただしDSM-5は未診断の子供等の数値を含めていないため、実際は5%より高く10%以上の可能性も高いと言われています。
また男女比では、男:女で
2:1~9:1(男:女)
と報告されており男子の方がADHDの割合がかなり高いことがわかります。
男子は2~9と調査によって数値が驚くほど違って、ADHDの判別の難しさを表していますね。
ただ、少なくともADHD女子の2倍以上はADHD男子の方が多いということは間違いなさそうです。
2.大人のADHDの割合、男女比
大人のADHDの割合については、ロナルド・ケスラーという科学者が2006年に米国にて行った調査の結果を参考にしてみます。
この調査は米国の18歳~44歳までの男女3,199にを対象にADHDの有病率を確認した結果、成人人口の
4.4%(成人)
※ロナルド・ケスラーの調査の場合
がADHDであると推定しています。
男女別ではやはり男性の有病率が高く、離婚率、失業率、他の精神疾患との合併率も高く出ています。
また、スティーブン・ファーランは狭い基準と広い基準の2つの診断基準で調査を行い、
狭い診断基準では2.9%(成人)
広い診断基準では16.4%(成人)
※スティーブン・ファーランの調査の場合
の割合で成人ADHDがいるという結果を報告しています。
広い診断基準はADHDグレーゾーンと言われる、診断基準を満たさなかったがADHD傾向がある人々というとらえ方もできるかと思います。
ロナルド・ケスラーとスティーブン・ファーランの2人の調査結果から、大人のADHDについて以下3つのことがわかります。
・大人のADHDの割合は、3%~5%程度
・子供のADHDよりも割合は少ない(子供のADHDの60%~80%が大人に移行)
・男女別では、男性の方がADHDの割合が高い
子供から大人になるにつれて、ADHDでなくなっている人が一定割合いることが気になります。
ADHDが治ることがあるのであれば、大人も歳を重ねる毎に改善する可能性があるのではないでしょうか。
別途この件についても要調査ですね。
3.まとめ
今回の調査結果を以下にまとめます。
【ADHD割合調査の結果まとめ】
・子供は人口の5%~10%程度がADHD
・大人は人口の3%~5%程度がADHD
⇒子供ADHDの60%~80%程度が大人のADHDに移行
・男性の方が女性よりもADHDの割合が高い
以上、今回はADHDの割合について調査してみました。
意外に多く驚きました。
大人になっても100人中5人くらいがADHDである可能性があるわけですから、、
ADHDの特性が苦ではない仕事をしている人等、意識することなく人生を送る人も多いでしょうから、もっと割合が高い可能性もありますね。
割合を知ったところで何かが変わるわけではありませんが、苦しい時も自分一人だけではないと思うことで、少し元気を貰えるかもしれません笑
読んでいただいてありがとうございました!!
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