ADHDの疲れやすさ、倦怠感、気だるさの改善には脳の覚醒が重要!改善方法5選【発達障害】
ADHD等の発達障害の人は、日々疲れ、倦怠感、気だるさに悩まされている方が多いのではないかと思います。
メディアでも取り上げられている不注意や多動性といった特徴はもちろん間違っていませんが、多くのADHD当事者が苦戦している症状の一つに疲労感
(とそれに伴う眠気(睡眠障害))があるのではないかと考えています。
私もADHD当事者の一人ですが、生活していくにあたって疲れ、倦怠感、気だるさとの付き合い方に最も苦戦しています。
今回はADHDの疲労感と眠気に焦点を当てて、その原因と対策を考えていきたいと思います。
✔本記事の内容
1.ADHDの疲れやすさ、倦怠感、気だるさの原因は脳の不活性
ADHDの原因は、ノルアドレナリン系の神経伝達物質の機能低下だと言われています。
このノルアドレナリンは、神経伝達物質の基幹的ホルモンであり、ノルアドレナリンが増えることで脳の活動が活発になるようです。
ウィキペディア(Wikipedia)では以下のように説明されています。
【ノルアドレナリン概要】
シナプス伝達の間にノルアドレナリン作動性ニューロンから放出される神経伝達物質や、副腎から血液に放出されるホルモンとして機能する。
また、ストレス・ホルモンのうちの1つであり、注意と衝動性 (impulsivity) が制御されている生物の脳の部分に影響する。
アドレナリンと共に、この化合物は闘争あるいは逃避反応を生じさせて、心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部引用)
ノルアドレナリンの機能が低下しているADHDの人は、ADHDでない人よりも恒常的に脳の活動レベルが低い訳です。
(一時的に以上に活発になる時はある気がしますが、ごくまれだし意図的に引き出すのは難しいですよね、、、)
脳の活動レベルが低いので、倦怠感や気だるさを感じ、それでも学校や仕事等の社会生活を頑張って送らないといけないため、異常に疲れてしまうのだと思います。
頭の中がもやもやしているような感じと言えば、当事者の方には伝わるのではないでしょうか。
ADHDは朝が異常に苦手な人も多いですが、これもノルアドレナリンの機能低下が原因しているのではないでしょうか。
朝は普通の人でも目が覚めてから脳が働き始めるのに時間がかかると思いますが、ADHDの場合はいつまでたってもノルアドレナリンが出ないのでずーっと寝ぼけたままの状態となってしまうと考えられます。
2.【脳の覚醒方法5選】疲れやすさ、倦怠感、気だるさを改善しよう
ADHDの疲れやすさ、倦怠感、気だるさの大きな原因は、ノルアドレナリンの機能低下による脳の不活性であるとわかりました。
これは先天的なものなので完全になくすことはできませんが、脳を覚醒させて改善する方法はあります。
今回は長年ADHDと付き合っている私が効果が高いと感じた「脳の覚醒方法」を5つご紹介します。
2-1.カフェインを摂取する
コーヒーを飲んでカフェインを摂取することで脳は覚醒します。
カフェインは興奮作用を持ち、実は世界で最も広く使われている精神刺激薬なんです。
私の場合、朝本当につらい時にブラックコーヒーを一杯飲むと何とか動くことができるようになります。
2~3時間程度は効果が続くように感じます。
(プラシーボ効果(思い込み効果)もあるかもしれませんが、、)
朝のコーヒーを生活のルーティーンに組み込むことで、会社員としての生活が結構楽になるのではないかと思います。(それでもかなり辛いですが)
コーヒー無かったらADHDは生きていけないレベルです。
飲みすぎには注意してくださいね。
2-2.アルコールを摂取する
こちらは仕事には使えませんが、飲酒によるアルコール摂取です。
また個人差もかなりあると思います。
お酒を1口2口だけ飲むと、脳が覚醒し活発に動けるようになるというADHDの人は多いです。
酔っぱらってるだけだろと思われるかもしれませんが、私もほんの少し飲むだけで酔うのとは違って脳が活性化していくのを感じます。
こちらも2~3時間は効果が続くと感じます。
ADHDの脳は普段機能レベルが低いので、普通の人よりもアルコールの脳への作用が強いのではないかと思われます。
脳を覚醒させるために飲酒を繰り返し、中毒になってしまうADHDの人も多いので、飲みすぎは絶対に辞めてください。
✔ADHDは依存症になりやすい
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2-3.スポーツをする
スポーツは健全でかなり効果のある、脳を覚醒させる方法です。
私の場合、特にバスケットボール等で激しく身体を動かした後は、様々なことにかなりやる気の出る万能状態になります。
結構長い間、6時間程度は脳が覚醒しているように思います。
脳内で覚醒物質がドバドバ出ているのを感じるので、朝のジョギングとか継続できたらADHD改善にも健康にも最高ですね。
(難しいですが、、)
実際にスポーツでADHDの症状が改善したという研究結果も出ており、継続することで効果も高まっていくようです。
学生時代にやっていたスポーツを、趣味で再開するのが非常におすすめです!
2-4.音楽を聴く
音楽を聴いてテンションを上げたり、リラックスすると、脳がかなり覚醒して元気になります。
実際にADHD治療に音楽療法という方法もあります。
以下のような音楽がおすすめです。
・テンションの上がる大好きな音楽
あなたの大好きな曲を聴いてテンションを上げましょう!
・ヒーリング系の曲
ヒーリング系の曲を聴いてリラックスするのも、倦怠感の改善の効果があります。
目を閉じて森とか自然を想像していると、その世界に集中できてより脳が覚醒する感じがします。
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手軽にできるのでかなりおすすめです。
2-5.ADHD治療薬を飲む
治療薬は診断が必要ですが、高い効果があります。
完全ではありませんが、頭のもやもやが消えてかなり動けるようになります。
薬の量を増やすとより覚醒度合いも上がります。
ADHDの代表的な治療薬はコンサータとストラテラの2種類で、併用することも多いです。
ざっくり言うと、どちらも脳内のノルアドレナリンの機能を向上させる効果があります。
コンサータは、即効性が高い一方効果が切れた後の倦怠感が大きいです。
ストラテラは、コンサータより覚醒度合は低いけれど、効果が切れた後の反動は小さいように思います。
余談ですが私は、コンサータ18mg、ストラテラ40mgを服用しています。
ADHDの診断を受けていないけれども、ADHDのような症状で耐えられないくらい辛いという方は、一度診断を受けることも検討して良いと思います。
ADHDでなくとも何らかの改善が望めるかもしれません。
以上、今回はADHDの疲れやすさ、倦怠感、気だるさを改善する方法をご紹介しました。
やる気が出る日と出ない日でテンションが違いすぎて悩んでいる方も多いかもしれませんが、毎日少しでも頑張れる工夫を見つければADHDは天才ともいえる力を発揮するポテンシャルがあると思います!
一緒に頑張りましょうね!!
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