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大人のADHDが陥る5つの依存【傾向を知れば対処できる】

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ADHDは依存症になりやすいと言われています。

私もADHDの診断を受けていますが、自身を振り返ったり、他の当事者の方を見ても、確かにADHDは様々なことに依存しやすい傾向があります。

特に大人になって、様々なことが自由にできるようになり、仕事でストレスが増えると依存に陥りやすくなります。

今回は、大人のADHDが陥りやすい5つの依存とその対策についてお話します。

(自分や当事者の体験を元にした対策であり、医学的なお話ではないことをご了承ください)

 

✔本記事の内容

 

 

【依存①】賭け事

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賭け事をしているとき、人は興奮します。

興奮しているとき、脳内ではアドレナリン等の神経伝達物質が出ています。

ADHDは神経伝達物質が不足しているので、興奮を求めて行動する傾向があります。

私は普段賭け事をしませんが、海外でカジノに行ったとき、過集中モードに入り60時間程休まずに掛け続けてしまったことがあります。

勝っているときは、全能感を感じていました。

賭け事が恐ろしいのは、より大きな金額を掛けるときほど興奮をすることです。

そして仮に負けて大金を失っても、時間がたてば勝っていたときの興奮が忘れられなくなり、最終的には賭け事に依存してしまうのです。

健常な人もこのような状態になることはあるでしょうが、脳内の神経伝達物質が不足しているADHDの人は、興奮を求めてより賭け事に依存しやすい可能性が高いことを理解しておきましょう。

 

【依存②】仕事

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向いていない仕事についているADHDの人ほど特に仕事に依存しやすいと思われます。

これは、ADHDの「見通しを立てられないという特徴」と、向いていない仕事を行った結果「自己評価が低くなっていること」が原因していることが多いです。

見通しを立てられないので、仕事を頼まれても安請負いしてしまいます。

そして自己評価の低さから、他の人よりもできていないんだからもっと頑張らないと、と必要以上に仕事をし、四六時中仕事のことを考えている中毒のような状態になってしまうのです。

この仕事への依存は、常に精神的辛さを伴うので、鬱などの二次障害に繋がることも多く危険です。

私も銀行員時代、仕事に依存した結果、睡眠障害になりました。

 

【依存③】薬

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ADHDに処方される薬として、ストラテラとコンサータがあります。

これらの薬を使うと、頭のもやもやが消えるんですよね。

処方された量を使う分には問題ないでしょうが、体調の良くない日などは多めに飲みたい欲にかられます。

私の場合は、正直薬がない生活は考えられず、摂取量を守っているとはいえ、既に少し依存してしまっているのだと思います。

私は自分に依存しやすい傾向があるのだと言い聞かせて、絶対に多めに薬を飲んだりはしないようにしています。

絶対に医師にの診断に従って、薬を使うようにしましょう。

仮に日本で何か薬物が解禁された場合も、ADHDの人は特に依存しやすい傾向がある方が多いと思いますので使わない方がいいでしょう。

 

【依存④】アルコール

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アルコールを飲むと薬同様に、頭のもやもやが消えるという方は多いのではないでしょうか。

そのため薬のような感覚でアルコールを摂取して、気が付けば依存症状態に陥ってしまうADHDの人もいます。

少しだけお酒を飲んでから仕事をするという人にさえ会ったことがあります。

アルコールは未だ多く飲むことも社会的に許容されがちで、軽く考える人もいますが、かなり危険です。

 

【依存⑤】異性

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異性への依存は2つあると感じています。

1つ目は、自己肯定感が低い状態で自分のことを受け入れてくれる異性に依存してしまうことです。

唯一の心のよりどころになってしまうんですね。

ADHD同士だとお互いに依存してしまっていることもあります。

この状態は、本人たちに悪影響がないのであれば、大きな問題はないでしょう。

2つ目は、性的に依存してしまうことです。

これは賭け事と同じで、興奮を求めるADHDの傾向が影響しているのでしょう。

不特定多数の異性と同時に付き合ったりして、自分にも周りにも良くない状況を引き起こしてしまうこともあります。

 

依存症にならないために

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ADHDの人が依存症にならないためには、以下の2つが重要だと考えています。

 

1.自分の依存傾向を知る

依存しやすい対象を知り、それらを行わないことは非常に重要な対処方法です。

過去を振り替えると自分がどんなことに依存しやすかったかがわかると思います。

意識してその行動を取らないようにしましょう。

 

2.生活が楽になる方法を徹底的に考える

日常生活を楽にするということで、 何かに依存するということではありませんよ。

何かに依存する多くの人は、人生に限界を感じ疲れ切っている人です。
そしてADHDの人は、その症状故に限界を感じている方が非常に多く、興奮を求めて行動した結果、依存症となってしまうのです。

日常生活を楽にすれば、人生に楽しみを見出す余裕が生まれ、依存症となるリスクを減らすことができます。

これには、自分を認めてあげて、そのうえでできないことは割り切って捨てることが重要になります。

 

 

できないことがあっても自分を認めてあげてください。

凄く難しいです。でも、ここまで頑張った自分を褒めてあげてください。

今日できたことを思い出して自分を褒めてあげてください。

どれだけ小さくてもいいです。

コツは悪いことは考えないようにして、良いことだけを考えるようにすることです。

特にネットで検索したりして自分と他人を比較するのは絶対NGです。

 

自分を認めてあげたら次は、できないことの切り捨てです。

仕事依頼等は基本的に断るのが正解です。

始めは難しいかもしれませんが、自分は限界まで頑張っているんだからこれ以上にしなくていいと言い聞かせてください。

少しでも自分に余裕ができると、日常生活で楽しいと思えることが出てきますし、意外にも職場での人間関係も良くなったりします。

 

人生が楽しくないとき、人はより何かに依存しやすくなります。

大人のADHDは、自己肯定感が低くなり、何事にも楽しみを見いだせなくなった結果、依存に陥ることが多いと感じます。

実は、今までやらないといけないと思っていた辛いことから離れ自分が楽になったとき、人生が楽しくなり依存に陥る可能性も低くなるのです。

 

 

個人差があるとは思いますが、ADHDには何かに依存しやすい傾向があります。

それを確りと理解しておき、一緒に予防していきましょう。

 また、治療が必要な場合は必ず病院に行って、適切な治療を受けるようにしてくださいね。

 

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