【ネタばれ有:プラネット・テラーin グラインドハウス】ビンラディンを暗殺した男の悲しい物語<78点>【映画感想】
久しぶりの映画感想です!
今回はプラネット・テラーinグラインドハウス。
グラインドハウスっていうのは、B級映画を2~3本まとめて上映する昔アメリカに多くあった映画館のことらしいんですが、本作はロバート・ロドリゲスとクエンティンタランティーノという大物映画監督2人が、グラインドハウスで上映されていたっぽい映画を製作したうちの1本です。
ロバート・ロドリゲス監督が今回感想を書くプラネット・テラーを、クエンティンタランティーノ監督がデス・プルーフを製作し、同時公開しています。
今回もamazonプライムビデオで鑑賞しました。
感想は思いっきりネタバレ有でいきますので、その点ご了承ください!
(B級映画鑑賞時のみ、本ブログの言葉使いが一部汚くなることもご了承ください)
アマゾンプライムではジャンルアクションになっているけど、ゾンビメインでどちらかと言えばホラー映画なので鑑賞の際はお気をつけて!
邦題:プラネット・テラー in グラインドハウス
時間:1時間45分
制作:2007年
ジャンル:アクション、(ホラー?)
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローズ・マツゴーワン, フレディ・ロドリゲス, ブルース・ウィリス
✔本記事の内容
1.点数とあらすじ
1-1.点数
78点
冒頭で普通のB級ゾンビ映画かと思わせつつ、めっちゃくちゃ面白いよ、なにこれ!
ゾンビ、頭おかしい夫、スタイリッシュアクション、片足マシンガン、と要素詰込みまくりな上に、登場人物も結構多いんですが、なぜか上手く消化できていてめちゃ面白い。
グロ耐性のある方は、結構笑えるギャグもたくさんあります!
狙ってB級感を出してこの面白さは、ロバート・ロドリゲス監督は天才だ!
シャークネード好きな人は絶対に好きになるはず!
ブルース・ウィルスよ、あんたビンラディン暗殺した英雄なのに、、
あの仕打ちはひどいよな・・・
1-2.あらすじ、キャラクター
テキサスの田舎町。軍事基地で極秘裏に実験が行われていた生物化学兵器が流出・拡散、そのガスを浴びた人々が次々と凶暴なゾンビへ姿を変えていく。
一方、ゴーゴーダンサーをしていたチェリーは、ゾンビ化した人間に右脚を喰いちぎられてしまう。
彼女は元カレ、レイの助けを借り、木製テーブルの脚を義足代わりにして逃げ延びる。やがてチェリーは失われた脚にマシンガンを装着、次々と襲いかかるゾンビや兵士に向けて怒りの弾丸をブッ放すのだった…。
(出典:アマゾンプライムビデオより引用)
プライムビデオのあらすじが、もうおかしいんだよなあ、、
失われた脚にマシンガンを装着、って何なん笑
でもこの脚にマシンガン付けるシーンは知らずに観た時の衝撃が全てだと思うので、あらすじには書いてほしくないです、アマゾンさん!
(ありがたいことに私はあらすじを読んでいませんでした)
キャラクター
チェリー・ダーリン(ローズ・マッゴーワン)
:ストリップダンサーだったが、片足にマシンガンを装着し人外の力を得た
エル・レイの元カノ
どんな名前やねん
エル・レイ(フレディ・ロドリゲス)
:かませかと思いきやとにかく強くてかっこいい
チェリーの元カレ
中の人は、ロバート・ロドリゲスとは何ら関係ない模様
ウィリアム・ブロック(ジョシュ・ブローリン)
:医者で変態
妻ダコタの浮気を疑い嫉妬している
ダコタ・マクグロウ・ブロック
:変態の夫ウィリアムを恐れている
レズビアンで元カノと不倫している
ゾンビから逃走中、息子のトニーに銃を渡す
トニー・ブロック(レベル・ロドリゲス)
:ウリィアムとダコタの息子
母ダコタに渡された銃が暴発して死ぬ
中の人のロバート・ロドリゲスとの関係性は不明
ロドリゲス多い笑
J.T.ヘイグ(ジェフ・フェイヒー)
:自称テキサス一のBBQレストランである「ボーン・シャック」の店主
保安官である兄のヘイグとは、喧嘩はすれど仲がいい
ヘイグ(マイケル・ビーン)
:J.T.の兄で保安官
兄のBBQのソースのレシピを知りたがっている
アビー(ナヴィーン・アンドリュース)
:科学者兼実業家
冒頭変態チックだが再登場後は意外とまともなことをいう掴みどころのない人
マルドゥーン(ブルース・ウィルス)
:口封じのため、国にゾンビウイルス感染させられたが、常時ウイルスを吸い続けることで何とか理性を保っている
英雄になるはずだった男
兵士(ロバート・ロドリゲス)
:監督本人がマルドゥーンの部下の兵士役でゲスト出演
簡単な役の説明としてwikipadiaでは、レイプ魔として紹介されている
間違ってはいない
2.【ネタばれ感想】
面白かったのに勢いがありすぎて、内容をあまり思い出せません笑
覚えているところが面白かった部分ということで、覚えているシーン毎に感想を書きますね!
(というか映画中も、フィルム紛失の演出でシーン思い切り飛びますしね笑)
2-1.エル・レイかっこよすぎ、強すぎ
特に病院でゾンビをなぎ倒していくシーン、マジでかっこいいです。
彼だけ他のアクション映画から出てきたかのようです。
壁けって走ってナイフでゾンビを一太刀!
バイオハザードシーンに引けを取らないアクションを披露してくれます(言い過ぎ)
エル・レイという名前がコードネームで、スパイか何か大物であることを匂わせますが、何も明かされることのないまま死んでしまいます。
B級映画っぽいな!
2-2.自分の過失で死んだ息子をゾンビ化した夫のせいにするダコタ
ゾンビで埋め尽くされた街からダコタは、息子の トニーを連れて逃げ出します。
(この時点で、夫で医者の同僚で変態のウィリアムはゾンビ化してしまっています)
道中ダコタは父を車に乗せるため、父の家の前でトニーに護身用の銃を渡し車を降りました。
とんでもない前振り、100人いれば100人が銃が暴発してトニーが死ぬシーンを予想するでしょう。
でもトニーは子供だし何だかんだ助かるかなー、とほんの少し考えたのと同時にやっぱり銃が暴発してトニーが死んでしまいました。
車の中の、無残なトニーの姿が映し出されます。
考える暇もねえよ!!笑
そして車の陰から現れたのは、ゾンビ化した夫ウィリアムでした。
(言葉は普通に発します)
展開早いな!!笑
ダコタはウィリアムに向かって「よくもトニーを!!」的なことを激怒しながら言います。
いや、ウィリアムは確かに悪い奴だったしゾンビ化してしまったけど、トニーの件はダコタ、あんたが悪いよ、、
単純にあんた渡した銃が暴発したせいで死んじゃったんだよ、、
きっとこれからずっとダコタが死ぬまで、ダコタはトニーがウィリアムに殺されたと言い続けるのでしょう。
女性の生きる力を垣間見ました。
ダコタについては、序盤でゾンビから逃走中に意味なく手を複雑骨折するシーンも意味不明で笑いました。
2-3.チェリー「私の片脚は機関銃(シングルマシンガン)」
本作一番の見どころは、これでしょう。
ゾンビにやられて片脚を失ったチェリーは、エル・レイによりマシンガンを片脚に装着します。
ただのストリッパーだった彼女はこのマシンガンにより最強になりました。
脚を振れば、銃弾が発射され兵士やゾンビはいちころです。
とんでもない高さまでジャンプしたり、ロケランを発射したりすることもできます。
ほとんどの敵を一人で撃退していくチェリーの姿は本当に衝撃的です。
恋で女性って変わるんだなと思いました。
世界終焉後も亡きエル・レイとの子供と「二人」で世界を生き抜き、人々を先導する救世主に成長しました。
ほんでチェリー・ダーリンってどんな名前やねん!
変態やん!
(ストリッパーとしての名前だったかもしれないです。)
2-4.ビンラディンを暗殺した男の悲しい物語
身体の一部がゾンビ化し、ゾンビウイルを常時吸い続けなければ理性を保てなくなってしまったブルース・ウィルス演じるマルドゥーン。
彼が感染した理由は、アメリカのためにビンラディンを暗殺したにも関わらず、口封じのために国に裏切られたからでした。 あのビンラディン暗殺の舞台裏でこんなドラマがあったなんて、、
衝撃で空いた口が塞がりませんでした。(嘘)
そしてマルドゥーンがテキサスの街にゾンビウイルスを流した理由は、ゾンビ化した人々が増えれば早期に抗体が造られると考えたからです。
自分のためではなく、自分の巻き添えとなってゾンビウイルスに感染してしまった部下を助けたい一心での行動でした。
彼の人生を考えると涙が止まりませんでした。(嘘)
化け物になった後の戦闘シーンもほぼカットっでかわいそう。
さらに必死に守ろうとしている部下は、レイプ魔(ロバート・ロドリゲス)だなんて、救いがない、、
以上、プラネット・テラーinグラインドハウスの感想でした。
ぶっとんでいてかつ面白い展開、個性豊かで観ていてイライラしないキャラクター達、いやー良い映画でした!!
グロ耐性ある方は観て絶対に後悔しない一本です!
グラインドハウスシリーズのもう一作、デス・プルーフの感想もいずれ書きますのでお楽しみに!
※2020年1月27日追記
デス・プルーフin グラインドハウスの感想記事もupしました!
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