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【普通に見えたのに】職場で発達障害を相談された時に取るべき対応【ASD?ADHD?】

近年、「発達障害」がテレビで取り上げられることも増え、診断を受ける大人もまた増えています。社会に出て初めて自分に違和感を覚え、「発達障害」と診断される人も少なくありません。

 

こんなご時世ですから「大人の発達障害」と診断された人に、職場で

 

実は、ADHDなんです

 

ASDと診断を受けまして...

 

とカミングアウトされ対応に困っている上司、同僚の方のいるのではないでしょうか。

ちょっとどんくさかったり、コミュニケーションが苦手ではあったけど、普通に見えるから、正直どうしてあげたらいいのかわからないというのが本音の方が多いのではないでしょうか。

 

今日は、そんな時に上司・同僚のみなさんが取るべき対応を記載します。

 

 

目次

 

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1.そもそも「発達障害」とは

 「発達障害」

発達障害とは疾患の総称で、個別の疾患を表しているものではありません。

一般に「発達障害」というとASDとADHDの2つを指すことが多いです。

以下に特徴を簡単に記載したが、どちらも社会生活が困難となる特徴を持っています。

また併発していることもあります。

 

ASD(autism spectrum disorder)(自閉症スペクトラム障害)

症状として「他人の気持ちが理解できず、対人関係が上手く築けない」、「他社への関心が薄い」、「極端なこだわりがある」といったものがあげられます。アスペルガー症候群もASDの一種です。

 

ADHD(attention deficit and hyperactivity disorder)(注意欠陥多動性障害)

症状として「多動症状」と「不注意や集中力散漫により職場等でケアレスミスを繰り返す」といったものがあげられます。「多動症状」は大人になるにつれ解消し、不注意のみが残ることが多いといわれています。

小児期における有病率は総人口の5~10%ともいわれており、ASDの10倍以上となっている。

 

 2.相談された時に取るべき対応は

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*1

 

まずは話を聞いてあげて

まずは相談にあたった本人の気持ちを確りと聞いてあげてください。

相談にあたり、相談者はものすごい勇気を出して話にいっています。理解されなかったら、邪魔者扱いされたらと、本当に不安な気持ちであることを理解してあげてください。

確りと話しを聞いてもらえるだけで本当に打ち明けて良かったと救われた気持ちとなります。

そのうえで、以下3点を確認し、可能な限りのサポートをし、力を発揮できる業務に注力させていただけると幸いです。

 

  •  本人の症状
  •  業務でできていないところ、負担となっているところ
  •  希望する働き方(異動or同部署でサポート等)

 

発達障害は、能力がデコボコしていますが、得意な分野に注力すれば非常に力を発揮します。私は事務が苦手でしたが、上司のサポートを受け営業のみに注力した結果、部店1番の成績を出すことができたことがあります。特にマルチタスクを不得意とする発達障害者が多いかと思います。

 

 「普通だから、頑張れば大丈夫」は絶対に言ってはいけない

 このことばだけは絶対に言わないであげてください。

 

多くの発達障害者は、自分が理解されないことで悩み、自身が著しく低下し、どうしていいかわからなくなっています。今、あなたが受けている発達障害者からの相談は、どうしていいかわからなくなったうえで、藁をもすがる思いで助けを求めて行われているんです。そんな中で普通だとか頑張ろう大丈夫だとかいわれると、自分は理解されなかったと落ち込み、二次障害のうつ病等を引き起こしてしまう可能性が高いです。

 

  本当に限界がきている場合は、しばらくの休職も選択肢

 

発達障害者は意外にも、まじめな方が多く、相談をした時点ですでに二次障害のうつ病や睡眠障害を併発してしまっていることもあります。そんな時は、少し休んで今後の働き方を一緒に考えてあげてください。

休むことを恥じる方もいるかもしれませんが、体の大切さと休むことは問題ないということを、会社として確りと伝え、安心して休養させてあげてください。

 

3.まとめ

職場で発達障害を相談された場合は、否定することなく、症状、状況を確りと聞いてあげてください。

正直、健常者には発達障害者が完璧には理解できないし、発達障害者も健常者のことを完璧に理解できないと思います。

それでもお互いが確りと会話をすることで、相手がどれだけ辛いのか、どんな思いでいるのか、といった相手の気持ちを理解し合うことはできると思います。

 

そのうえで、今後の対応を一緒に相談していけば、発達障害者も活躍でき、組織活性化に繋がると思います。

 

皆が活躍できる組織になるといいですね。

 

働き方改革の進展によって、労働時間削減と業務内容の効率化・マルチ化が成されていく中で、今後より生きづらさを感じる発達障害者は増えてくると考えています。

職場でこのような相談があった場合は、この記事を思い出してください。

私に相談いただいても結構です。

*1:bBearさんによる写真ACからの写真